「ルナテラス」で実施された月面探査車用タイヤ(右)の走行試験=2024年5月30日午後2時2分、鳥取市、清野貴幸撮影

 鳥取砂丘(鳥取市)にある月面実証フィールド「ルナテラス」。鳥取県が昨年7月にオープンさせてから1年余りの間に、企業や大学などの12団体が月面探査車などの研究や実験で利用。鳥取県が目指す宇宙産業の拠点づくりに向け、着々と実績を積み上げている。

 ルナテラスは、星がきれいに見えることから「星取県」を自称する鳥取県が、宇宙産業につながる開発や研究を支援しようと整備。月面探査に参画する企業や大学などの研究機関による実証実験の拠点化を目指している。宇宙産業は今後の成長が見込まれるといい、地域経済の活性化につながることも期待している。

 鳥取砂丘の国立公園外にあり、約0・5ヘクタールの区域内に平面、斜面、自由設計(掘削や造成が自由)の3ゾーンがある。利用は無料で、利用後の原状回復などにかかる実費負担だけが必要だ。

 大手タイヤメーカーのブリヂストン(東京)は5月下旬、5年前に研究開発を始めた月面探査車用タイヤの走行試験をルナテラスで実施した。

 車に引かれて砂上で回転して…

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