ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は27日、個人の遺伝子情報や医療データを収集したり、それを人工知能(AI)で解析したりしてがんの治療法を提案するサービスを始める、と発表した。米国ですでにサービスを手がけている企業と合弁会社を8月に設立する。
合弁相手は、米国シカゴに本社を置く「テンパスAI」。孫氏によると、同社のシステムは米国の約2千の病院で使われ、770万件のがん患者の記録を蓄積している。合弁会社「SBテンパス」の出資金は300億円で、両社で半分ずつ出す。
テンパスAIの米国での解析データのほか、国内の医療機関と連携して患者データを収集する。患者に治療法の選択肢を示すサービスを年内にも始める予定だ。蓄積された患者個人の識別データにはアクセスしないとしている。
米国ほど一般的ではない遺伝…