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新年ヘッドマークを付けた新京成電鉄のピンク色の車両と、デザインを担当した市立松戸高校1年の窪田莉瑠さん(左)と小野由惟さん=2024年12月13日、千葉県鎌ケ谷市、若井琢水撮影

 【千葉】新京成電鉄(鎌ケ谷市)は、新年に走る列車につけるヘッドマークを公開した。来年の干支(えと)の「巳(み)」をモチーフに、松戸市立松戸高校の生徒2人がそれぞれデザインした。これを付けた車両が、元日から15日まで松戸―京成津田沼間を走る。

 同校普通科1年で美術部の窪田莉瑠さん(16)は、天高く伸びる竹に巻き付いて登る白蛇を描いた。紅白のしめ縄や和傘など縁起物を周囲に配置し、迫力ある立体感を演出したという。

 国際人文科1年でイラストレーション同好会の小野由惟さん(16)は、とぐろを巻いてたたずむ白蛇を、細やかなタッチで表現。背景には、新京成のピンク色の車両に映えるツバキの花が色鮮やかに描かれている。「白色に強弱をつけて、うろこを細かく描くのを頑張った。新年にヘッドマークを見るために電車に乗りたい」と話した。

 新京成は毎年、沿線の高校生に新年ヘッドマークのデザインを依頼しており、今回で7回目。ただ、同社は来年4月に親会社の京成電鉄に合併されるため、今回で最後になる可能性があるという。広報担当者は「少なくとも現在のピンク色の車両でやるのは最後。いい取り組みなので、できれば継続していきたい」と話した。

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