現在の学長からセクハラ行為を受けたと女子学生らが訴えている問題などをめぐり、名古屋芸術大学(愛知県北名古屋市)の学生グループが、この問題を考えるアート作品の展示会を開いたところ、大学側が報道機関などの取材を認めない対応をとっていたことがわかった。大学は「施設を管理する立場から取材の可否を判断している」としている。一般向けの公開はされていたという。
同大では、女子学生6人が、昨年8月のミュージカル練習で、現学長に頭をなでられた、顔を近づけられたなどと訴えており、大学側は調査委員会を設置した。
今年3月末までに、「ハラスメントが行われたとは認定できない」という結論が出されたが、学生側は「本来行うべき調査を全うしなかった疑いがぬぐえない」などと、大学側に調査の経緯の説明や再調査を求めている。
同大をめぐっては、これまでも、経営する法人から職務停止命令を出された当時の学長側が、無効確認を求めて名古屋地裁に訴えるなど、混乱が続いている。
展示会「ソウドウトリスペクト」 学生が企画
今回、現代アートを学ぶ5人…