愛知県立日進高校付属中学校の説明会。全国の公立中高一貫校で初となる学びの多様化学校を目指している=2024年12月1日午前10時14分、日進市民会館、松永佳伸撮影

 愛知県立の中高一貫校の第2次導入校として2026年4月に開校する日進高校付属中学校(日進市)は、不登校を経験した生徒を受け入れる「学びの多様化学校」(旧・不登校特例校)を目指している。県教育委員会によると、「地域の教育ニーズ対応型」と位置づけ、同時に日進高校にも「学びの多様化コース」を新設し、6年間の学びが可能になる。公立中高一貫の学びの多様化学校は全国初となる。

入学前、適性検査は実施せず

 今月1日に日進市民会館で開かれた学校説明会。県教委の担当者は「一人ひとりの心に寄り添う学校。安心して過ごせる場所。認めてもらうことを実感してもらうため、一緒に頑張りましょう」と語りかけた。

 付属中で育成を目指す人間像として、①学ぶ意欲を持ち続け、落ち着いて自ら学ぶことができる②お互いを認め合い、人に優しく協働することができる③体験的な学びを通じて成功体験を積み重ね、新たな自分を発見しようとする人――を挙げる。

 県教委の説明では、付属中の1学年の定員は40人まで。年間30日以上欠席した経験がある不登校児童(不登校傾向の見られる児童も含む)が対象。入学前に筆記試験にあたる適性検査は実施しない。その代わりに学校を体験してもらったり、個別面談をしたりして適性を判断する。定員に満たない場合は年度途中からでも受け入れる。

「創造表現(仮)」の時間も

 授業は午前2時間と午後2時…

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