大みそかの31日、盛岡市内のそば店は年越しそばを求める客でにぎわった。
盛岡市中ノ橋通1丁目の老舗そば店「直利庵(ちょくりあん)」では昼前に行列ができた。1884年創業で、2024年に140年を迎えた。細めでのどごしの良い麺が特徴で、持ち帰り用と店内飲食用で約6千食分用意した。コロナ前の水準にだいぶ戻ってきたという。従業員約20人は早朝から準備に追われ、遠来の常連ら次々と訪れる客に息つく間もなくそばを振る舞った。
おかみの松井裕子さん(80)は「そばは細く長いことから長寿を願う縁起物でもある。年越しそばを味わいながら、季節を感じてほしい」と話した。店は1日は休みで、新年は2日から営業する。