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連載「子どもとSNS」
子どもたちがSNSや動画に依存しないために、また依存した場合に、どのような対応が必要か。依存する子たちにはどんな特徴があるのか。東京科学大学サイバー精神医学講座の准教授で、同大学病院「ネット依存外来」担当の治徳大介医師に聞いた。
- ネット依存予防には規制? 教育?
――オーストラリア議会が、16歳未満の一部のSNS利用を禁止する法案を可決しました。
一部のSNSだけの年齢制限、有効性は疑問
「YouTube(ユーチューブ)ばかり見て困る」「TikTok(ティックトック)に夢中になっている」という言葉を、外来を訪れるご家族からも聞きます。ただ、一部のSNSだけを年齢制限することの有効性がどれほどあるかは、正直、疑問です。
日本では、すでに2歳児の約6割、5歳児の約8割がネットを利用しています。乳幼児期から親のスマートフォンやタブレット端末などで、動画やSNSを見て、ゲームで遊んで育っている。でも、親の管理下から離れる年齢になり、勉強もあるのに、子どもが自分のスマホに夢中になる姿をみると大人は不安になる。
SNSと動画、ゲームなどの線引きもどんどんあいまいになっています。
例えば、ゲーム行動症(ゲー…