写真・図版
札幌地裁=2024年6月4日午後2時15分、札幌市中央区、新谷千布美撮影

 「違うなと思う点がいくつかあります」

 殺人幇助(ほうじょ)などの罪に問われた田村修被告(61)は、黒いスーツに身を包んで法廷に立ち、顔を上げてはっきりと語った。

  • 「違う点がいくつか」殺人幇助罪の父が無罪主張 札幌の遺体切断事件

 札幌市の繁華街・すすきののホテルで2023年7月に頭部が切断された男性(当時62)の遺体が見つかった事件。逮捕された一家3人のうち、父親の裁判員裁判の初公判が14日、札幌地裁(渡辺史朗裁判長)であった。

 弁護側は全面無罪を主張した。修被告は、娘の瑠奈被告(30)=殺人などの罪で起訴=の行動が「容易になるよう手助けした」などとする検察側の認識を、手元のメモを見ながら、一つずつ否定した。

 争点は主に2つ。①瑠奈被告…

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