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もっと教えて!ドラえもん

 みんなは妖怪(ようかい)を見たことはないだろうし、本当はいないかも、と思うよね。それなのに鬼(おに)、てんぐなど、昔からいろんな妖怪が人々に信じられてきたのは、どうしてかな。「妖怪博士」と呼ばれる専門家に聞いてみたよ。

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 兵庫県立歴史(れきし)博物館の香川雅信(まさのぶ)学芸課長は、日本のいろんな妖怪のことを研究してきた人だよ。

 先生、妖怪っているの?

 「妖怪は本当はいないと思うよ。人が理解できない不思議なことが起きたとき、頭の中で想像(そうぞう)してつくりあげたのが妖怪なんだ」

 たとえば、夜、川のそばを通りかかると、ショキショキショキショキとあずきを洗(あら)うような音が聞こえてくる。でも、こんなところに人がいるはずがない。え、これは何? 近くに行くと、何もいない。

 理由がわからないと、不安になるよね。そこで、頭の中で「あずき洗いという妖怪の仕業じゃないか」と思うと、答えを見つけたような気がして、すこし安心できる。

不思議なこと 不安やわらげるため命名

 「人というものは、意味のわ…

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