妊娠中や出産から1年以内に自殺した女性が、2022~23年の2年間で少なくとも118人に上ることがわかった。警察庁は22年以降、捜査で妊産婦だとわかれば、統計に記すようになり、この統計を一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)」が分析した。
JSCPによると、自殺で亡くなった妊産婦は22年が65人、23年が53人。この2年間で自殺した50歳未満の女性(5925人)の約2%を占めた。妊娠中は33人(28%)、産後が85人(72%)だった。
動機は、妊娠中では「交際問題」が多く、産後では子育ての悩みなどの「家庭問題」やうつ病などの「健康問題」が多かった。
日本産婦人科医会では、妊産婦や家族に向けた「つらくなったときの相談窓口」を記載したリーフレット(https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/240131.pdf)を公開している。
JSCPの清水康之代表理事…