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「映え」も意識したアフタヌーンティーを提供する岩崎能久店主=2024年10月2日、奈良市南市町、伊藤誠撮影
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 ゆったりとアフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」。奈良市の旧市街地「奈良町」(同市南市町)にある古民家で8日、その専門店「ROCHER(ロシェ)」がオープンする。

 市中心部にある商店街「もちいどのセンター街」の近く。同店は築100年以上の2階建て古民家をリノベーションした。元は置屋だったという。

 店主は三郷町出身のパティシエ、岩崎能久(よしひさ)さん(46)。これまで、すぐ近くにある台湾スイーツ専門店「猿沢豆花(どうふぁ)」(同市今御門町)、かき氷とケーキの店「パティスリー カラク」(同市杉ケ町)などをオープンさせ、ロシェは5店目になる。

 最近、「ヌン活」がはやっているらしいと知った岩崎さん。フランス洋菓子の技術をベースにした腕が鳴り、今年に入ってアフタヌーンティー専門店の準備に取りかかった。

 ティースタンドに盛られたスイーツと軽食は、彩りも華やか。一番下の皿は「奈良野菜のキッシュ」「ケークサレ(総菜ケーキ)生ハム」「魚パイ」など。真ん中の皿は大和茶などのスコーン、一番上の皿は「イチゴとバラとチョコのタルト」「ココナツとラズベリーのケーキ」「キャラメルとカボチャのタルト」……。季節に応じてメニューは変わるという。

 ポットのドリンク(カップ2杯分)付きで、月ケ瀬の和紅茶「つきのかをり」、奈良町にある菊岡漢方薬局のスパイスを使った「マサラチャイ」などから選べる。基本のセットは税込み3400円。

 岩崎さんは、「お一人での利用もOK。奈良町を感じながら、本格的なアフタヌーンティーを味わってほしい。『映え』も意識しました」。妻の蘭(らん)さん(43)も各店を手伝う。

 テーブル席12席、座敷席6席。木曜定休で不定休もあり、営業は正午~午後5時(1回90分制)。問い合わせはロシェ(0742・81・9260)へ。(伊藤誠)

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