会見する武見敬三厚生労働相=2024年7月23日、東京・霞が関、藤谷和広撮影

 昨年の大麻による検挙者数は6703人で過去最多となり、初めて覚醒剤による検挙者数を上回ったとする統計を、政府の薬物乱用対策推進会議(議長=武見敬三厚生労働相)が23日、公表した。30歳未満の割合も72・9%と過去最高で、若年層での乱用拡大に歯止めがかからない状況だ。

 薬物による検挙者数は全体で1万3815人。このうち大麻による検挙者数は6703人で、過去最多だった2021年(5783人)を上回った。一方、覚醒剤による検挙者数は6073人と8年連続で減少。統計がある1951年以降、初めて大麻による検挙者数が上回った。

 若年化は顕著だ。30歳未満は4887人と過去最多で、検挙者全体の72・9%を占めた。20歳未満も1246人(18・6%)と過去最多。14年と比べ15・6倍に増えた。

 国も対策を強化している。昨…

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