大手オンラインモールで販売されていた「HHCPO」が入った製品。その後、この成分は規制された

 「危険ドラッグ」と呼ばれる、違法薬物に似た成分を含む製品が、身近なオンラインモール(様々な出品者が集まるネット上の売買の場)にも出回る懸念が高まっている。危険ドラッグの販売では規制当局と業者のいたちごっこが続くなか、一般の人の目にも届く危険に対して、対策が急務な状況になっている。

 大手オンラインモールの検索窓に記者がある成分名を入力してみた。大麻に含まれる成分を加工した成分で、販売などが禁止されているものだ。

 検索ボタンを押すと、電子たばこに使う液体の製品がずらりと出てきた。検索した規制成分の製品ではないが、タイトル部分には、「新規制対応」「新成分」などと書かれ、商品説明では「至福の多幸感」などとうたわれていた。

 こうした製品が販売されていることについてオンラインモールの運営企業に尋ねたところ、法律で禁止された成分を含む製品については販売後にも常時モニターして削除対応をしているという。ただ、法規制のない成分を含む製品については、「対応の判断が難しい場合があります」と文面で答えた。

 危険ドラッグに詳しい湘南医…

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