試合終了後にスタンドに向かってガッツポーズを掲げる大阪学院大の選手ら=2024年5月6日午前11時41分、シティ信金、西晃奈撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 (6日、春季近畿地区高校野球大会大阪府予選準々決勝 大阪学院大2―1大阪桐蔭)

 今春の選抜大会で準々決勝まで進出した大阪桐蔭が、終盤の守備の乱れで逆転を許し、春の府予選ベスト8で姿を消した。

 両校無得点のまま迎えた六回裏、大阪桐蔭は2死一塁から4番・吉野颯真選手(2年)の中前安打で一塁走者の境亮陽選手(3年)が生還し、先取点を奪った。

 しかし1―0で迎えた九回表、エース平嶋桂知投手(同)が先頭打者に四球を出し、無死一塁。大阪学院大の今坂幸暉主将(同)に右前安打を浴び、右翼手の悪送球で一塁走者が生還、同点に追いつかれた。

 今坂主将が三塁まで進み、無死三塁のピンチが続く。平嶋投手は次打者を中飛に打ち取り、1死としたが、暴投で今坂主将が生還し、勝ち越しを許した。

 試合後、西谷浩一監督は「最終回は攻守ともに粘れなかった」と振り返った。完投した平嶋投手について、「しっかりよく投げてくれた。でも最後、あそこで踏ん張れないのはまだまだやることがある」と話した。

 大阪学院大は府予選4回戦で昨夏の選手権大阪大会覇者の履正社を9―8で破っており、大阪の「2強」を下した。今坂主将は「履正社に勝ったことでチームに自信が生まれていた。大阪桐蔭に勝てたことはうれしいが、今日の勝利で満足しているメンバーは誰もいない。夏にもう一度戦っても勝てるチームにしたい」と前を向いた。(西晃奈)

共有