(11日、春季近畿地区高校野球大会大阪府予選準決勝 大阪学院大3―2大商大)
大阪学院大の先発、下條晃大投手(2年)が初めて公式戦を完投。チームを30年ぶりの春の決勝に導いた。
左足を外側に持ち上げ、右ひざをマウンドにつけるほど沈み込みながら緩い変化球を投げ込み、凡打を誘う。
169センチ、63キロ。全身を使う独特なフォームは「小柄な自分がでかい相手に立ち向かう」ために自ら編み出した。
肩や股関節の可動域を広げるため、中学1年の時から、風呂上がりに30分ストレッチをする日課を欠かしたことはない。トレーニングにやり投げも採り入れている。
課題はスタミナだった。春の3回戦で先発したが体力が落ちてきた九回、本塁打を浴びて降板。悔しくてそれから毎日走り込んだ。
この日は序盤にボールが高めに浮き、四回に4安打を浴び一時逆転されたが、「マウンドを譲るつもりはなかった」。尻上がりに調子を上げた。九回は二、三塁に走者を背負いながら「俺の方が強い」と言い聞かせて投げきった。
自己採点は序盤の硬さから「60点」。残りの40点は決勝にとっておく。(西晃奈)