大阪メトロは19日、2025年大阪・関西万博の会場の玄関口となる新駅「夢洲駅」(大阪市此花区)を開業し、一番列車の出発式を開いた。会期中のピーク時には1日あたり約13万人の降車が見込まれている。
出発式では、同社の河井英明社長が「万博のメインアクセスルートとして、万博の成功に向けて最大限の努力をしていきたい」とあいさつ。テープカットなどの後、同日午前5時2分に川上義明・阿波座管区駅長の「出発進行」の合図で一番列車が出発すると、拍手が起きた。
同駅は、大阪メトロ中央線のこれまでの終点「コスモスクエア駅」(同市住之江区)から海底トンネルの夢咲(ゆめさき)トンネルを通って、人工島・夢洲の万博会場付近まで北西に3・2キロを延伸して造った。万博会場に直接乗り入れる唯一の鉄道の終点で、駅を出ると会場の東ゲートが目の前に見える。日本国際博覧会協会(万博協会)は、会期中の半年間(4~10月)で約2820万人の来場を想定。ピーク時の来場者は1日あたり22万7千人に上り、約6割の13万3千人が同駅で降りると見込む。
同駅は地下2階の構造。地下…