万博記念公園の前を通過する大阪モノレール=2020年5月29日、大阪府吹田市、遠藤真梨撮影

 大阪府北部を走る大阪モノレールの延伸事業について、府は24日、インフラ整備費が約650億円上ぶれすると発表した。物価高などが影響したという。延伸部の開業は2029年を目指していたが、軟弱地盤が見つかって基礎工事の工法を変える必要があり、4年ほど遅れる見通し。

 大阪モノレールは大阪(伊丹)空港から吹田、茨木市や門真市を結んでおり、総営業距離は28キロ。延伸事業では、門真市駅から東大阪市域まで南へ8・9キロ延ばす。その区間内に、いずれも仮称の松生町、門真南、鴻池新田、荒本、瓜生堂の5駅を新たに設ける。

 大型商業施設などが立地する場所に延伸することで人の往来を増やし、地域を活性化するのが狙いだ。軌道や駅舎建屋などのインフラ部分を府、その他の駅舎内の改札や案内板などの整備を大阪モノレールが担う。

 インフラの整備費は当初、7…

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