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大阪メトロが導入を進める顔認証自動改札=2024年9月、大阪市西区、西村宏治撮影

 大阪メトロは11日、駅の改札を顔パスで通過し、電車に乗れるサービスを25日から、130駅で始めると発表した。スマートフォンのアプリで顔写真を登録し、アプリ上で買えるQRコード式のデジタル乗車券にひもづけると、各駅の改札にある専用の顔認証ゲートを、チケットを示さずに通過できる。

 ニュートラムのポートタウン西、南港東、南港口、平林の4駅を除く同社の130駅で顔認証ゲートの運用を始める。この4駅や顔認証ゲートがない改札ではQRコードを示せば通過できる。

 対象となるデジタル乗車券は発表時点で、全線乗り放題の26時間券(大人1100円、子ども550円)と、同48時間券(大人1800円、子ども900円)だが、今後、増やす予定だという。一般乗車券や定期券への対応については未定としている。

 鉄道の顔認証改札は一部で実用化されているが、100駅を超える規模で導入されるのは初めてという。同社は「大阪・関西万博にあわせ、新技術を体感して頂く機会になれば」と話している。

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