カンサイのカイシャ ここがオモロイ!
神社仏閣に使われる御簾(みす)などを100年以上つくり続け、伝統的な技法を受け継いできた「井上スダレ」(大阪府河内長野市)が、スケートボードのコースをつくり始めました。スダレの会社が、なぜ? 紺色のキャップをかぶった社長に聞きました。
「スケボーコースってつくれる?」
5代目社長の井上義弘さん(53)から2枚の名刺を受け取った。一方にスダレ、もう一方には「SKATE」の文字。
井上さんはもともと大のスケボー好きだという。10代のころからスケボーに乗り、大人になっても子どもを連れてスケボーパークへ通った。
2015年のことだ。パークを運営する知人から相談を受けた。「井上さんのところでスケボーコースってつくれる?」
知人が井上さんを頼ったのは…