大リーグのグッズを扱う店では、51本塁打、51盗塁までシーズン記録を伸ばした大谷翔平の等身大パネルと並び、買い物客が記念写真を撮っていた=2024年9月20日午後、東京・新宿、小宮健撮影

 同じ時代に生きていてよかった――。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)が史上初となるシーズン50本塁打、50盗塁(50―50)を達成した20日、国内でも多くのファンが快挙に歓喜した。

 東京都新宿区西新宿7丁目のスポーツグッズ店「セレクション」は、9月上旬から本塁打数と盗塁数を表示したメーターと、大谷選手の等身大パネルを設置。この日、それらの数字が「48―49」から一気に「51―51」まで進み、パネル前で記念撮影する客たちでにぎわった。

 板橋区の高校教諭の50代男性は、大谷選手のドジャースのユニホームを着て来店。仕事が休みだったため早朝の試合をテレビにかじりついて観戦し、「達成の瞬間をみて叫んでしまった」。JR新橋駅(港区)前で受け取った新聞の号外は「額にいれて飾りたい」と話した。

 埼玉県から来た50代女性は、「暗い話題ばかりのなか、大谷選手はいつも明るい話題。ワールドチャンピオンになってもらいたい」。

 同店の男性スタッフは「(50―50達成の)記念グッズの問い合わせが相次いでいるほか、グッズの売り切れを心配して3連休を前に駆けつけるお客さんも多い」と話す。

 豊島区巣鴨4丁目の衣料品店「マルジ」では、「50―50」になぞらえて靴下やハンカチ、おもちゃなどを50円や500円で販売するセールを20日朝から始めた。

 店頭には「やりました オータニさん!」などとお祝いの言葉が掲げられ、訪れた70代男性は「本当にすごい選手。同じ時代に生きていてよかった」と感激していた。

 店によると、セールは「誰もが喜べるニュースで地域の明るい話題につながれば」と企画。担当者は「まだ数日先だと思っていて、朝から大慌てで準備した。まだ試合も残っているし、次も考えないといけないかな」。22日までセールを続ける。(山田暢史)

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