大リーグ・ドジャースの大谷翔平(30)が11日(日本時間12日)、ナショナル・リーグの今季の最優秀選手(MVP)の最終候補の3人に入った。
大谷は今季、54本塁打、130打点でリーグ打撃2冠に輝き、史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」(50―50)を記録した。アメリカン・リーグのエンゼルスに所属していた2021、23年にもリーグMVPを受賞しており、2年連続3度目の選出が有力視されている。
過去に両リーグでMVPを獲得したのは、フランク・ロビンソン(1961年にレッズ、66年にオリオールズ)だけで、大谷が受賞すれば史上2人目となる。
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最大の注目点は、大谷が指名打者(DH)に専念した点がどのように評価されるか、だ。
過去にDHでMVPを獲得した選手はいない。守備で貢献しないことが影響してきたとされる。
最も活躍したDHに贈られる「エドガー・マルティネス賞」を、2003~07年に5年連続で受賞したデービッド・オルティス(レッドソックス)も、一度もMVPを獲得したことはない。05年は148の最多打点、06年には54本塁打、137打点の打撃2冠に輝いたが、いずれもMVPを逃している。
大谷の他に最終候補に残ったのは、フランシスコ・リンドア(メッツ)、ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)の両内野手だ。リンドアは33本塁打を放った打撃に加え、遊撃の華麗な守備でも評価が高い。マルテも36本塁打の打撃力だけでなく、二塁手を務めている点が有利だ。
MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に全米野球記者協会の会員30人による投票で決まり、投票はポストシーズンが始まる前に終わっている。実際のところ、全米野球記者協会記者はどう見ているのか。
ロサンゼルスの地元紙「オレ…