地区優勝し祝杯をあげるドジャースの大谷翔平と山本由伸=代表撮影

 レギュラーシーズンの本拠最終戦。

 0―2の七回。2点本塁打で同点に追いつき、なお1死一、二塁で、ドジャースは「看板打者」に打席が巡ってきた。

 「集中し過ぎて、緊張しているとか考える感じではなかった」と、大谷翔平。外角高めの変化球を右前へ運び、勝ち越しの二塁走者を本塁に迎え入れた。2番ベッツが2点適時打で続く。この回計5点を奪って逆転に成功したチームは、3年連続の地区制覇を決めた。

 ロバーツ監督は吐露する。「このユニホームを着ると、常にチャンピオンにならないといけない重圧がかかる」

 ドジャースは昨季までの11年間で地区優勝10度、2020年にはワールドチャンピオンに輝いた「常勝軍団」だ。だが、22、23年は、レギュラーシーズンで100勝以上したものの、地区シリーズで敗れる憂き目にあった。覇権奪回のために、10年総額7億ドル(当時約1015億円)と破格の契約で迎えたのが大谷だった。

 今年2月の春季キャンプ。大…

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