2024年5月6日、米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるドジャースタジアムで行われたマーリンズ戦の一回、本塁打を放ち笑顔でチームメートの祝福に応えるドジャースの大谷翔平選手(中央)=USAトゥデー・ロイター
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 通訳だった水原一平被告による銀行詐欺罪などの行為が明るみに出るなか、ドジャースの大谷翔平選手は今季、チームとファンの期待に応える活躍を続けている。43試合を消化した13日時点で、打撃4部門でリーグ首位につけている。米メディアで早くも三冠王の可能性が話題になるなど、事件の影響は感じられない。

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 大谷選手は、事件の発覚から間もない3月25日、ドジャーススタジアムで「彼(水原被告)が僕の口座からお金を盗んだ」などと主張し、自身のスポーツ賭博関与を否定した。ただ、2018年にエンゼルスへ移籍した時から身の回りの世話役も務めていた水原被告の「背信行為」に、精神面への影響が心配されていた。

 しかも昨オフにはドジャースと10年総額7億ドル(約1092億円)の巨額契約を結んだばかり。もともと重圧の中でのスタートだった。開幕から8試合本塁打が出ないだけで騒がれたことが期待と注目の大きさを物語っていた。

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