【動画】全日本小中学生ダンスコンクールに出場する愛知県の2チーム=富岡崇撮影

練習する志賀中学校のダンス部「FLAP SHIGA」のメンバーたち=2024年9月27日、名古屋市北区、富岡崇撮影

 第12回全日本小中学生ダンスコンクール全国大会(朝日新聞社主催、キユーピー協賛)が10月5日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。愛知からは5チームが全国の舞台に立つ。

 昨年、全国大会の小学生の部に出場したNAGOYAKA STARS(名古屋市)は中学生・オープン参加の部に出場する。中学1年生になった5人のメンバーに加え、中学2年の3人、中学3年の1人が加わり、9人のチームで大舞台に挑む。

 今年のテーマは「火の鳥」だ。チームを指導するインストラクターの高橋沙代子さんによると、手塚治虫の漫画から着想を得て、立ち向かう強さや受け継がれる思いを表現したかったという。

 そのため、技術を磨くことはもちろん、表現力の強化にも力を入れた。人数が増えた分、チーム全体のまとまりを出すことに苦労する時もあったと言うが、リーダーの森結愛さん(15)によると、学年が異なるメンバーたちが互いに遠慮せずアドバイスすることで上達できたという。

 舞台では、燃えるように鮮やかな衣装に身を包んだ9人が、真っ赤な扇子を手に躍動していた。森さんは「ダンスを見た人たちの胸に訴えかけるような演技ができれば」と力強く話す。

 中学生・学校参加の部に出場するFLAP SHIGA(名古屋市立志賀中)は前回大会に輝き、金賞を狙う。部員13人は全員3年生。今年を最後にダンス部が無くなるため、この大会が最後の全国大会の舞台だ。

 ダンス部は7年前、自身もダンス歴20年で、顧問の山口美希枝教諭が着任したことでスタートした。チーム名の「FLAP」には「上に向かって羽ばたこう」という思いを込めて、創部時の部員らと相談して名付けた。

 昨年は28人で出場したが、今年はその半分以下だ。迫力を出すため、扇子にベールが付いたファンベールや傘といった小道具を活用し、各個人の見せ場が際立つような構成にしたという。

 山口教諭は今年のチームについて「上達度合いが歴代1位」と語る。創部時から変わらないデザインのチームTシャツを身にまとい、13人は練習を続けてきた。部長の安形莉子さん(14)は「ぜったいに金賞をとって、先生を泣かせたい」と話す。

 県内からは他にも小学生・オープン参加の部にCHEERLYS Star(名古屋市)、中学生・オープン参加の部にM&M Jr.(安城市)、アマデウス(豊田市)が出場する。(富岡崇)

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