都内で開かれた転職希望者向けの合同企業説明会=マイナビ提供
  • 写真・図版

 中途採用を強化する企業が増えています。これまで新卒採用に重きを置いていた大手でも、人手不足や事業環境の変化に対応するため、知識や経験をもつ中途人材に注目しています。転職に前向きな社員も増える中、企業には人材が定着、活躍できる環境づくりが求められます。

 三菱UFJ銀行は、今年度の中途採用で、前年度から7割増の600人を計画する。新卒の採用計画(2025年度入社で400人)を初めて上回る見通し。システムやデジタル関連、資産形成支援といった分野の経験者採用に力を入れる。

 人事担当者は「即戦力としての採用や、人材の多様化により強靱(きょうじん)な組織構築をめざすため、今後も中途採用は拡大する方針」という。

 採用拡大のため、面接回数を減らすなど選考期間を短縮。昨年度からアルムナイ(退職者)ネットワークを整え、交流会などを通じて銀行とのつながりを保ちつつ「出戻り」も歓迎する。

 従来の「新卒一括」を中心と…

共有