アニメ「ドラえもん」の声を26年間演じ、国民的な人気のあった声優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ、本名山下羨代〈やました・のぶよ〉)さんが9月29日に老衰のため死去した。90歳だった。所属事務所が、発表した。

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 東京生まれ。1960年から放映されたNHKの『おかあさんといっしょ』の初代着ぐるみによる人形劇「ブーフーウー」のブー役の声が認められ、声優としての足場を築いた。その後「ハリスの旋風」「のらくろ」などのアニメで、主人公の男の子を演じた。

 79年、「ドラえもん」(テレビ朝日系)のドラえもん役に起用され、愛敬のある「ドラ声」で子供たちの心をとらえた。2005年に水田わさびさんに交代するまで、26年間演じ続けた。

 夫は俳優の砂川啓介(さがわ・けいすけ、本名山下啓一)さん。15年に出した著書「娘になった妻、のぶ代へ」で、大山さんが12年に認知症の診断を受けたことを明かし、大きな反響を呼んだ。16年から老人介護施設で暮らす大山さんを残し、砂川さんは17年7月にがんのため80歳で亡くなった。

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