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自動翻訳システム「EXPOホンヤク」の画面=2025年2月20日午後1時56分、大阪市北区、諏訪和仁撮影

 TOPPANホールディングスは、大阪・関西万博に無償提供するスマートフォン向け自動翻訳アプリ「EXPOホンヤク」を公開した。主催する日本国際博覧会協会とすりあわせ、万博でよく使われそうな言葉の公式な訳語を数多く登録したのが特徴。例えば、大屋根リングの英訳は「the Grand Ring」という。

 TOPPANは来場者や会場の案内役などを利用者に想定したEXPOホンヤクに加え、国際会議や講演会などで使う同時通訳システムを提供した。EXPOホンヤクは、英中韓など13言語が翻訳でき、文字と音声を出せる。また、アラビア、ドイツなど17言語は文字のみ表示できる。

 大屋根リング、静けさの森など万博でよく使われそうな約1200語の訳語を登録した。「おおきに」「あかん」といった大阪の言葉はある程度翻訳できるが、すべての日本の方言には対応していない。

 ヤマハも、場内アナウンスをスマホ画面に表示するシステム「テキストアナウンス」をつくり、公開した。会場内の専用のQRコードを読み込むと、スマホの持ち主が使う言語の文字で表示される。対象は英中韓など7言語だ。

 場内放送は主に日本語で行わ…

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