欧勝馬(左)は送り出しで友風を破る=2024年5月14日午後4時16分、東京・両国の国技館、小宮健撮影

 国技館であった大相撲夏場所3日目は、大関琴桜が平戸海を破り、白星を先行させた。出場中のほかの2大関では、豊昇龍に初日が出たが、カド番霧島は熱海富士に敗れて2敗目。初日からの3連勝は、大関経験のある御嶽海、新入幕の欧勝馬(おうしょうま)、2場所ぶりに幕内復帰の宝富士ら7人。

「相撲は一瞬」転向して感じるおもしろさ

 モンゴルからまた楽しみな力士が入幕してきた。27歳の欧勝馬だ。

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 立ち合いから友風は突き放そうとしてきたが、左前みつを離さずこらえる。タイミングよく相手の右につき、送り出した。前みつを取っての相撲が理想の一つ。「自分の考えた相撲が取れているのがいいですね」。負けなしの3連勝とした。

 遊牧民の家に生まれた。元横綱朝青龍の父の誘いもあってレスリングを始め、17歳のとき来日した。のちの大関豊昇龍と一緒に飛行機に乗った。柏日体大高(千葉)へのレスリング留学のためだった。相撲を始めたのは日体大に入ってから。「レスリングはポイントをとられても取り返せる。相撲は一瞬で終わる」。相撲はそこがおもしろいのだと言う。

 2021年九州場所でデビュ…

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