山あいの長野県辰野町にある古民家から、子どものはしゃぎ声が聞こえてくる。雪が舞う昨年12月の週末、焼き肉を囲む一家の中に、この家の管理人である小菅勇太郎さん(23)の姿があった。
古民家は、子育て家族向けの自然体験と宿泊サービス「Co(コ)―Sato(サト)」の拠点だ。慶応大を休学した小菅さんは「学生ベンチャー」の形で起業し、一昨年の2月からこのサービスを始めた。
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子育て世代に何度も町へ泊まりにきてもらい、家族同士で交流もしてもらう。都会と「行きつけの田舎」との2拠点生活を通じて、自宅や職場、学校以外の「居場所」をつくってもらうのが狙いだ。
「みんな東大めざせ」に違和感
起業の原点は国内外を転々と…