18、19日に大学入学共通テストが実施される。試験中に使えるものには、細かな決まりがある。たとえば鉛筆の濃さも決まっていたり、時計も秒針音があるものは使えなかったり……。受験生が注意すべき点について、大学入試センターの情報などをもとにまとめた。
Q 試験中に、机の上に置けるものは？
A 黒鉛筆、シャープペンシル、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削り、時計、めがね、ハンカチ、目薬などは置くことができる。鉛筆削りは、電動式、大型のものやナイフ類は不可だ。
Q 鉛筆の種類は決まりがあるの？
A 濃さはH、F、HBに限る。ただし、和歌や格言などが印刷されているものは、問題の答えの示唆につながる恐れがあるため不可だ。シャープペンシルは黒芯であれば、種類は問わないが、マークシートの記入には使えない。あくまでメモや計算に使用する場合のみ使うことができる。
Q 時計は何でもいいの？
A 辞書や電卓、端末などの機能があるものは認められず、スマートウォッチも不可。また、他の受験者に支障をきたす恐れがあるため、秒針音が出るものも禁止されている。
Q 風邪気味で鼻水が出るから、ティッシュペーパーは出していていいの？
A ティッシュペーパーは認められているが、袋または箱から出して、中身だけにする必要がある。
Q 寒いので、カイロは使っていい？
A 貼るタイプのものは使用可能だが、手にもつタイプなどは不正行為と見なされる恐れもあるため、使えない。ポケットに入れていてもいいが、出したり入れたりすることも不正行為と見なされる可能性がある。
Q 試験中に使ってはいけないものは？
A 定規やコンパス、電卓、電子辞書、スマートフォン、携帯電話など。これらをかばんにしまわないまま、身につけていたり、手に持っていたりすると、不正行為となる可能性がある。
Q 当日、寒かった場合にコートを着たり、ひざかけを使ったりして、受験してもいい？
A 試験室内でコートは着用してもいいが、英文字や地図などがプリントされている服などは着用できない。着用している場合は脱がなければいけない場合がある。
ひざかけや手袋などの使用を希望する場合は、試験開始前に監督者に申し出て許可を得れば使用できる。
Q 集中したいので、耳栓はしていい？
A 監督者の指示が聞こえない場合があるため、原則として不可。試験時間中、病気・負傷や障害などで耳栓を使用したい場合は、受験上の配慮の申請が必要だ。
Q 所持品の取り扱いについての詳細は、どこに書いてある？
A 出願書類と一緒に配られる受験案内の冊子のほか、大学入試センターのホームページなどに詳細が掲載されている。
