日頃から教えている指導者が指揮者になるのがほとんどの吹奏楽コンクール中学、高校の部で、高校生が舞台でタクトを振り、楽団を導いた。
指揮台に上がったのは、千葉県立東葛飾高校の高見綾香さん(2年)。14日に横浜みなとみらいホールで開かれた第30回東関東吹奏楽コンクール高校生の部B部門で、大会唯一の高校生指揮者だった。東葛飾が東関東吹奏楽コンクールに出場するのも初めてだ。
高見さんは、演奏するメンバーとおそろいの黒のシャツとパンツで指揮台に上がった。
両手を思い切りよく振ると、「バルバレスク」(片岡寛晶作曲)が始まった。ドラムの音に導かれ、さまざまな楽器が緊迫感に満ちた音を一斉に放つ。部員31人による表現力豊かな演奏が、ホール全体を包んだ。
部員が指揮者を務めるのが…