東京都庁に映し出されたプロジェクションマッピング=2024年2月25日午後6時48分、東京都新宿区、関田航撮影

 東京の夜も楽しんでほしい――。外国人観光客らに夜も消費をしてもらい、経済の活性化につなげようと東京都内の自治体が様々な策を打ち出している。効果が出つつあるとみられる一方、今後、都民の生活とのバランスが大きな課題になりそうだ。

 夜の経済活動(ナイトタイムエコノミー)促進の最大の旗振り役は都だ。昨年2月、16億5千万円を投じ、都庁舎を夜の観光名所にすべく、プロジェクションマッピング(PM)を始めた。都によると開始から約1年で、のべ52万人が訪問。建築物へのPMでは常設で世界最大としてギネス世界記録にも認定されたという。

 2024年度には地元の飲食店が夜に出店するイベントや盆踊り大会、ヨガイベントなどに最大3千万円助成する制度を新設。都内12件のイベントを対象にする計画を立てた。25年度予算案にも5億5800万円を盛り込んだ。

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