福田紀彦市長(中央)に報告書を渡すペレーラ・ラヒル・サンケータさん(左から2人目)=2024年4月19日、川崎市川崎区の川崎市役所、佐藤英法撮影

 川崎市高津区に住むIT会社員ペレーラ・ラヒル・サンケータさん(39)のもとに市役所から郵便が届いたのは数年前のことだ。開封すると「外国人市民代表者会議」の応募用紙が入っていた。

 ペレーラさんはスリランカ人だ。母国では自爆テロが起き、「日本は平和で安心な国だから」と父親に勧められ、横浜の専門学校でITを学んだ。日本人の妻と知り合い、その実家に近い高津区に引っ越していた。

 応募用紙が届いたのは、ちょうど子どもが生まれる年で、「わが子がいじめられないか、保育園に入れるだろうか」と不安がふくらんでいた。「外国人にも住みやすいまちづくりを日本人とともにめざしたい」と手を挙げた。

市長に提言した内容は…

 川崎市で暮らす外国人は5万…

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