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耳に着けた端末で利用者の健康状態などの情報を音声入力できる=岐阜県美濃加茂市
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 円安や人手不足で外国人人材の獲得競争が激しさを増すなか、岐阜県美濃加茂市の介護施設では業務のデジタル化(DX)を進めることで人材集めに成果を上げている。労働環境が改善されるほか、「言葉の壁」もクリアしやすくなり、他県の施設から転職してくる職員もいるという。

 美濃加茂市の「さわやかナーシングビラ」。特別養護老人ホームやショートステイなどの施設があり、約160人の利用者がいる。

 利用者ごとに食事や入浴、排泄(はいせつ)、機能訓練などの状況を毎日記録しているが、施設では今年1月から、音声入力を導入した。

 「ヘイ!ウィズ」。職員がこう呼びかけると、耳に着けた端末が起動。続いて「記録。食事、主食5割、副食7割」などと話すと、自動でデータが記録される。

 この「音声入力」が、外国人職員には大きな助けになるという。

 坂井直樹事務局長は「会話はできても日本語を書くことが苦手なスタッフも多い。声だけで入力できるのは(仕事の)負担軽減になる」と説明する。

 職員の多くは、日本語能力試験で上位から2番目の「N2」を持っている。だが、試験はライティングが無いため、書くことが苦手な職員も多い。

 ミャンマー人職員のチョーテーさん(31)も「声だけで入力できるのはやりやすい」と話す。

東北や九州からの転職も

 音声入力だけではなく、入居者の居室でもDXが進んでいる。

 施設では、5年前からセンサ…

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