第106回全国高校野球選手権滋賀大会が6日に開幕する。今年の注目選手は? 大会に参加する県内53校の監督に聞いた。

 朝日新聞は5月にアンケートを行い、「県内の他校で『すごい』と思う選手」を1人選んでもらった。53人の監督全員から回答があり、最多は「特になし」「わからない」などで17人だった。

 5位は2票で瀬田工の岡本一徹投手(2年)。春の県大会で活躍した右腕だ。理由は「下手投げから130キロ超の直球を投げる」「変則的なフォームから驚くべき球威の球を投げる」などだった。

 4位は3票で伊香の竹原夏輝投手(3年)。直球で勝負ができるエース右腕だ。「どの球種もコントロールがよく、投げっぷりがいい」「素材・ポテンシャル・実力を兼ね備える」といった評価があった。

3位は八幡商・脇坂航大選手

八幡商の脇坂航大選手

 3位は4票で八幡商の左翼手・脇坂航大選手(2年)。昨秋から4番に座る注目の打者だ。「2年生にして、滋賀県で1位を争う強打者」との声のほか、「ここ一番の勝負強さがある」「逆方向にも長打が打てる」と評された。

2位は滋賀学園・岩井天史選手

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滋賀学園の岩井天史選手

 2位は5票で滋賀学園の遊撃手・岩井天史選手(3年)。チームの大黒柱で、「プロ注目」と言われている選手だ。「懐の深い打撃だけでなく、守備力も素晴らしい」「走攻守のバランスが良く、上のステージでも通用すると考える」「肩もあり、スピードもある」と、大型遊撃手として定評がある。

1位は近江・西山恒誠投手

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近江の西山恒誠投手

 1位は10票で近江の西山恒誠投手(3年)。注目選手を挙げた監督の4分の1以上の支持を集めた。最速140キロ超の右腕で、昨年秋の近畿大会初戦では興国(大阪)を76球で完封した。「スライダーの切れ味が抜群で、高校生レベルではなかなか打てない」といった理由のほか、「実力もさることながら、非常に努力家と聞いている」「西山投手を打つことができるかが、この夏の勝負どころだと思っている」といった声もあった。

 1票が入った選手は12人。比叡山のエース渡辺煌多朗投手(3年)に「左腕では県内ナンバーワン。コントロール抜群」、彦根総合の海鉾亨哉投手(2年)に「投手としてのポテンシャルが高い。プロにいける素材」、立命館守山の中堅手・三上大和選手(3年)には「センターの守備能力だけなら、県内ナンバーワンではないか」という理由が挙がった。(仲程雄平)

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