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事故が起きた海域
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 昨年4月に伊豆諸島東方の太平洋で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が墜落した事故で、海自は12日、2機の機体の主要部分について引き揚げを完了したと発表した。

 2機の残骸は水深約5500メートルの海底で見つかっており、海自は米海軍と「有償軍事援助」(FMS)契約を結び、引き揚げ作業を依頼していた。海自によると、サルベージ船は8日に現場海域に到着。無人潜水機で機体にワイヤを取り付けて、12日までに2機とも引き揚げたという。

 事故では乗員1人の遺体が収容され、防衛省は行方不明の7人も含め全員死亡と判断している。引き揚げ時、機体の内外に複数の遺体が確認され、一部は収容できた可能性もあるという。

 2機は昨年4月20日夜、潜水艦を探知する訓練中に空中衝突して墜落した。

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