奈良市の霊園墓地から18日に遺体が見つかった事件で、奈良県警は19日、大阪府吹田市佐竹台1丁目のアルバイト従業員蔵田隆一容疑者(71)を死体遺棄の疑いで逮捕したと発表した。「女性の死体を埋めたことに間違いありません。この女性は私の実母で同居していました」と容疑を認めているという。
捜査1課によると、蔵田容疑者は今月上旬ごろ、奈良市富雄元町4丁目の霊園墓地に身元不明の女性の遺体を遺棄した疑いがある。この墓の契約者である蔵田容疑者に県警が確認したところ、犯行をほのめかしたという。
司法解剖の結果、遺体は70歳以上の女性とみられ、今月上旬に死亡したと推定される。死因は現時点で不詳。遺体には目立った外傷はなかったという。県警はこの女性が蔵田容疑者の母親である可能性もあるとみて、身元確認を進める。(仙道洸)