国連安全保障理事会は2日、緊迫化する中東情勢について緊急会合を開いた。多くの理事国が敵対行為の停止や自制を求めたが、イスラエルとイランはさらなる攻撃の準備を示唆するなど、事態の沈静化にはつながっていない。
会合はイランが1日に約200発の弾道ミサイルをイスラエルに向けて発射したことを受け、開催が決まった。緊張の高まりを阻止する対応を協議するのが目的だったが、互いへの牽制（けんせい）が目立った。
イスラエルのダノン国連大使は前日に続き、イランに対する報復を準備していると述べた。また、「緊張緩和を呼びかける時期は終わった」とも発言。「緊張緩和はイランを助長するだけだ。我々は必ず勝つ。すべての人質を取り戻すまで、決して（戦うことを）やめない」と宣言した。
イスラエルを支持している米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、「イラン政権はその行動に責任を負うことになる」と主張。米国やイスラエルに対し、さらなる行動を起こさないよう強く警告し、安保理にはイランに新たな制裁を科すべきだとも提案していた。
イランのイラバニ国連大使は…
