自民党北海道9区支部の総会で支部長としてあいさつする堀井学衆院議員=2024年6月29日午前10時9分、北海道苫小牧市民会館、松本英仁撮影
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 自民党安倍派の裏金問題で党の役職停止処分(1年間)を受け、「政治資金問題で度重なる不祥事を起こしたけじめをつける」として次期衆院選に立候補しない考えを表明した堀井学衆院議員(52)=比例北海道ブロック=の地盤である党北海道9区支部の定期総会が29日、北海道苫小牧市で開かれた。堀井氏に代わる新支部長は公募するとし、7月上旬に選考委員会を発足させる方針を確認した。

 選挙区内の支部長ら46人が出席した総会では冒頭、支部長として堀井氏があいさつ。政治資金収支報告書への不記載問題や不出馬表明について「国民、道民多くの皆様方にご心配、ご不安、政治不信を招いた。私自身、けじめをつける必要があると当初から思っていたが、事後報告となった」と陳謝した。「ご支援、ご協力いただいた皆様方を裏切る形で、痛恨の極み、じくじたる思いだ」とも述べた。

 あいさつの後、総会は非公開で行われた。終了後に取材に応じた支部長代行の藤沢澄雄道議によると、7月上旬にも衆院小選挙区の公認候補となる新支部長の候補を選ぶ選考委を発足させ、3週間~1カ月ほどの公募期間を経て、9月上旬に党本部に複数の支部長候補を推薦する方針を確認した。選考委は、選挙区区内の6人の道議や23の支部長、支援団体代表ら50人程度の規模になる見込み。

 藤沢氏は「ようやく新しい一歩を踏み出せる」と話した。堀井氏は、約20分で会場を後にし、「皆さんにご迷惑をおかけした」とだけ述べて、迎えの車に乗り込んだ。(松本英仁)

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