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医療、介護、リハビリなどアイデアは尽きない。「いろいろな発想は伊奈学で培ったもの」と話す青木
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【連載】高校思い出クリック~青春群像記~

高校をシリーズで紹介する企画。今回は埼玉県立伊奈学園総合高校の2回目です。

 今回も伊奈学園総合高校(以下、伊奈学)1期生の青春時代を振り返る。

 医療法人青木会理事長の青木悟(55、1987年卒)の実家は浦和の地で4代続く町医者である。中学生の時から、医学部に進学しやすい私立高校への進学を決めていた。

 ある日突然、父親が新聞を手にしてこう言った。「悟、新しい高校ができるぞ。1期生というのは絶対におもしろい。人生が変わるぞ」と伊奈学への進学を勧めた。そばにいた母親が驚いた。「お父さん、何言ってるの! 悟は医者になるのに」。新設校といってもどんな高校なのか、どんな生徒が集まるのか。医の道に進もうとしている息子の将来を案じる母親の気持ちは複雑だったろう。

 結局父の強い勧めで伊奈学に…

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