埼玉県八潮市で県道が陥没して2トントラックが転落した事故で、車内に閉じ込められた70代男性運転手の救助作業のためのスロープ(傾斜路)が完成した。現地を視察した埼玉県の大野元裕知事が1日正午ごろ取材に応じ、明らかにした。消防は今後、スロープを使って重機を穴に入れ、救助活動を本格化させる方針。
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大野知事は「これからがれきを除去して、二次災害を避けながら一刻も早く救出につなげると聞いている。事故に巻きこまれた方を救出するとともに、まわりの地域の方々に少しでも安心していただければ」などと記者団に語った。
県は1日午後に対策会議を開く予定で、大野知事が今後の見通しなどを説明する。事故後は周辺下水道の使用制限要請が続いているが、大野知事は「思う通りに進めば、水の使用の自粛を解除する見込みについてもお示しできると思う」とも語った。
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