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表彰を受けた(左から)開新の黒木海斗さん、熊本工の浜口翔太さん、熊本国府の野田希さん=2025年1月16日、熊本市西区の熊本県立総合体育館、吉田啓撮影

 日本学生野球協会の2024年度の優秀選手に、夏の甲子園大会に出場した熊本工の浜口翔太さん(3年)が選ばれ、16日に熊本市内で熊本県高校野球連盟から表彰が伝達された。同時に、春の甲子園大会に出場した熊本国府の野田希さん(3年)、軟式野球の全国大会で4強の結果を残した開新の黒木海斗さん(3年)も県高野連の会長特別表彰を受けた。3人はいずれも主将だった。

 開新は国スポでも全国3位の成績を収めた。「自立」を課題にしたチームで、部員たちの自主性をどう引き出すか。黒木さんは重圧に悩んだ時期もあった。朝の清掃ボランティアなど野球以外の活動にも取り組み、チームがまとまった結果が好成績につながったと振り返る。

 卒業後は就職の予定で「チームをまとめた経験を社会人としても発揮したい」と話した。

 熊本国府の野田さんたちの高校野球はコロナ禍からのスタートだった。思うように部活動が出来ないときもあったが「チームの全てを一新しよう」と仲間たちと取り組み、周囲の支えも得て甲子園初出場を勝ち取った。

 熊本工の浜口さんは部員100人超の大所帯を率いた。全部員に思いを伝えることに苦しんだが、同級生や後輩たちの支えを受けて、最後の夏に全国の舞台に立てた。

 大学に進む予定で野球を続けるという2人は「主将として培ったリーダーシップを、大学野球やその後の人生に生かしたい」と、目を輝かせ口をそろえた。

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