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with Planet主催のトークイベント「地球規模の課題を『わたしのアクション』にするには?」に登壇した(左から)気候科学者の江守正多さん、モデルの長谷川ミラさん=10月6日午後、東京都港区、市川亮氏撮影

メディア空間考 竹下由佳

 先月上旬、「地球規模の課題を『わたしのアクション』にするには?」と題した読者イベントを開いた。日頃から世界の健康にまつわる問題などを報じているが、自分事として行動につなげるヒントを探りたいと思ったためだ。

 ゲストに迎えたのは、モデルの長谷川ミラさんと気候科学者の江守正多さん。(人権や環境などに配慮した)エシカルファッションや気候変動などについて、自らの言葉で発信する2人が指摘したのは、地球規模の課題に「政治」が果たす役割の大きさだ。

 江守さんは、日本でも気候変動に対する不安が高まってきているとした一方で、その危機感が「日本では政治的なアクションにつながらない」と指摘。長谷川さんは、米国に住む友人の言葉を引用し、地球規模の課題は「政治(の問題)。選挙に行かないと変わらない」と語った。ペットボトルや洋服のリサイクルなどの他国の事例を挙げ、政府の働きかけが人々の行動や意識変容に大きな役割を果たすと訴えた。

 日本では、地球規模の課題が…

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