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高知県南国市の若宮ノ東遺跡で見つかった弥生時代後期後半~古墳時代初頭(3世紀ごろ)の土器の破片に、漢字2文字が刻まれている可能性が高いことがわかった。県文化財団埋蔵文化財センターが報告書で明らかにした。専門家は、国内最古級の文章になる可能性も指摘している。
報告書によると、破片は2018年度の発掘調査で出土。縦7センチ、横11センチで、つぼの一部とみられる。表面に文字のような溝があり、外部の専門家4人に分析を依頼した結果、「何」(一部欠損)と「不」の可能性があると指摘された。
文字は、つぼの首から肩にかけて斜めに刻まれたとみられる。形は「とめ」や「はらい」への意識がみられ、つぼを焼き固める前に工具で刻んだらしい。
鑑定をした専門家の一人で、平川南・国立歴史民俗博物館元館長(日本古代史)によると、「何不」は漢文で「なぜ、~しないのか」という反語表現の冒頭にあたるため、「さらに別の漢字も刻まれ、一つの文章になっていた可能性がある」とみる。
センターなどによると、国内…