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イメージイラスト・小板橋 茉子

 子どもを守り、成長を支える保育士だった男(27)は、なぜ女子園児らへの性暴力を繰り返したのか。東京地裁(室橋秀紀裁判長)は14日、不同意性交などの罪に問われた被告に対し、懲役14年とする判決を言い渡した。「私は卑劣な犯罪者」と認めた男が法廷で語ったのは。

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 長田凪巧(おさだなぐみ)被告は、不同意性交や児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)などの罪に問われた。保育士として勤務した二つの認可保育園の押し入れやトイレなどで、当時3~6歳の女子園児7人にわいせつ行為をし、その様子を撮影したなどとする起訴内容だった。

 被告は公判で「全て事実です」と認めた。

 被告の供述などによると、被告は短大を卒業後、2017年から保育士として働き始めた。父親が保育園を経営しており、小さい頃から「自分が継ぐ」と思っていたという。

自宅から大量の児童ポルノ動画が

 ただ、被告には「性癖」があ…

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