東北大学片平キャンパス正門=2023年11月29日、仙台市青葉区

 世界トップレベルの研究力をめざす「国際卓越研究大学」に、東北大が正式に認定される見通しになった。文部科学省の有識者会議が14日、同大の計画が認定の水準を満たすと認めた。政府がつくった10兆円規模の大学ファンドから、初年度に約100億円の支援を受ける見通し。

 卓越大の初の公募には東京大など10大学が応じ、昨年9月、東北大だけが候補に選ばれていた。その際、条件付きの選定であるとして、有識者会議は「大学全体の研究力向上の道筋」などについて計画の見直しを要求。東北大は「人文社会科学を中心とした価値創造戦略」「ガバナンス進化」などの体制強化を盛り込んだ改訂版を示し、今回妥当と認められた。

 東北大の冨永悌二総長は「社会の負託に応え日本を牽引する研究大学として、最終的な認定に向け、全学一丸となって引き続き取り組んで参ります」とのコメントを発表した。14日に記者会見を開いて大学の取り組みについて公表する見通し。

 卓越大の2回目の公募は、今年度中に始める予定だ。(竹野内崇宏)

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