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東京・上野の国立西洋美術館

 国立西洋美術館(東京・上野)は、介護事業などを展開するアンビスホールディングス(東京)の柴原慶一社長から計5億円の寄付を受けることになったと発表した。国立美術館がこの規模の寄付を個人から受けるのは「きわめてまれ」という。

 国立西洋美術館によると、柴原氏は以前から同館を訪問しており、共通の関係者の紹介で寄付に至った。寄付金は「国立西洋美術館柴原慶一基金」として、今年10月~来年2月に開催予定の小企画展「物語る黒線たち デューラー『三大書物』の木版画」をはじめ展覧会や展示に活用する。

 同館の田中正之館長は「柴原様の美術への深い愛とご理解とを心より受け止めまして、当館のコレクション展示や自主展がより充実したものとなるよう努めてまいります」とのコメントを発表した。

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