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演説に立つ後藤斎氏(左)=2022年6月11日、甲府市丸の内、米澤信義撮影

 夏の参院選山梨選挙区(改選数1)をめぐって、前山梨県知事で元民主党衆院議員の後藤斎氏(67)が、国民民主党の候補者公募に応募したことが分かった。同党県連幹部は「今後面談し、擁立に向けて結論を出したい」としている。

 国民民主県連幹部によると、23日に後藤氏から、公募に応募した旨の連絡が入った。一方、後藤氏の事務所も同日に応募したことは認めたが、経緯や理由などについては「現時点ではコメントできない」としている。

 後藤氏は農林水産官僚を経て、2000年の衆院選で当時の山梨3区から民主党公認で立候補し、比例復活で初当選した。選挙区や比例区で計4回の当選を重ねた後、15年の知事選に無所属で初当選し、1期を務めた。22年の参院選では日本維新の会から比例区に立候補したが、落選。事務所によると、昨年12月に維新を離党したという。

国民県連幹部「前回参院選の経緯がある」

 国民民主県連幹部は「参院選の経緯もあるので、本人の言い分も含めてできるだけ早く面談する」と話す。

 山梨選挙区では、自民が3選をめざす現職の森屋宏氏(67)の公認を決めた一方、野党の候補予定者は決まっていない。国民民主県連は党の公募に応じた県ゆかりの男性と面談したが、21日に擁立断念を発表。立憲民主党県連も1月に甲府市議の男性の擁立を発表したが、その後、男性が体調不良を理由に辞退。国民民主県連に候補者一本化の協議を呼びかける方針を決めていた。

 選対本部長の中島克仁衆院議員は取材に対して「国民民主党の公募段階の話なので、特にコメントすることはない」と話した。

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