野党が特定の政策で、与党と大立ち回りを演じる場面がこれだけ集中的に報道されるケースは珍しい気がします。
「103万円の壁」引き上げで脚光を浴びる国民民主党が12月、政党支持率11%と、立憲民主党の9%を上回り、初めて野党のトップになりました。労働組合でつくる連合という同じ支持母体をもつ、いわば「きょうだい」ともいえる両党ですが、その支持模様はかなり違います。
今回の世論調査は、「壁」引き上げの交渉で与党が「123万円」という具体的な数字を初めて示した直後の12月14、15日に実施しました。
国民、立憲の支持率が大きく違うのは年代別のデータです。国民は18~29歳で28%と立憲の11%はおろか、自民の16%も上回り、全政党でトップに立ちました。40代、50代の働き盛り世代でも国民がともに14%で、立憲の倍以上と大きくリードしています。
逆に立憲が強いのが60代以上で、70歳以上に限ってみると、国民3%に対し、立憲13%。立憲が「オールドリベラルの政党」と指摘されるわけが、こうした数字でも見て取れます。
年代別の支持模様の違いの要…