ビニール傘を組み合わせ、「アンブレラボール」をつくる児童ら=2024年10月2日午前10時19分、佐賀県神埼市脊振町広滝、三ツ木勝巳撮影

 国民スポーツ大会の5日の開会式を前に、佐賀県神埼市立脊振小(吉家恵美校長)の児童たちが2日、色とりどりのビニール傘を組み合わせた「アンブレラボール」を作った。傘を花に見立てる「アンブレラフラワー」と共に近くの高取山公園に飾り、来園者に楽しんでもらうという。

 アンブレラボールは、6本のビニール傘を結束バンドでつないで作る。児童25人が2人1組になり、市職員や地域おこし協力隊員らに教えてもらいながら、22個を完成させた。合田埜乃さん(6年)は「色選びなどを協力して作るのが楽しかった」。長内泰知さん(6年)は「多くの人が見に来てくれたらうれしい」と話した。

 高取山公園は昨夏の豪雨で被災して来園者が減少。見ごろの花が少ない時期に彩りを与えようと市商工観光課が発案した。「傘は雨から人を守るアイテムで、防災への願いも込めた」と同課の大石洋子さん。市が準備した巨大な芝生アートと共に来園者を迎える予定という。(三ツ木勝巳)

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